Tokyo
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ふるさとへの帰省土産

待つ人がいるふるさとへ

年末にふるさとへ帰る人たちで溢れる東京駅。1964年東京駅〜大阪間の新幹線が開通し、現在、東京駅は東海道新幹線、北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線など、日本各地へ伸びる新幹線の出発地点ともなっている。東京駅の新幹線利用客数は1日平均77,677人(2015年度)。帰省客が増える年末は、新幹線乗車率が150%にも上ることも。駅のホームへ急ぐ人たちは、手には大きな荷物、そしてお土産の紙袋をぶら下げて。その手土産には、ふるさとで待つ人への気持ちが詰まっている。

待つ人がいるふるさとへ
グランスタで定番人気のスイーツ〈銀座甘楽〉。

一緒に食べるお菓子で膨らむ会話

帰省土産にかける費用の平均は3,000円前後。賞味期限が長くいつでも食べることができ、みんなで一緒に楽しめるお菓子を選ぶのもポイントだ。そこに、東京らしさが加われば、会話のきっかけになることも。戦前、東京土産の元祖は榮太棲総本舗の榮太棲飴だった。特に、関西の女性には「梅ぼ志飴」が人気だったとか。現在では、洋菓子も人気の帰省土産。東京駅構内でお土産や駅弁を扱う「グランスタ」の人気ランキングでは、1位メープルバタークッキー、2位チョコレートサンド 、3位チョコパイ、4位スティックワッフル、5位チーズケーキがランクイン。東京らしくどこか都会的で、みんなが大好きな味だ。

一緒に食べるお菓子で膨らむ会話
グランスタには今日もたくさんの人が。

帰京は職場へのお土産を携えて

ふるさとで過ごす正月休みが終わり、東京に戻るときには、帰省土産は職場への手土産に変わる。お正月明けのオフィスでは、それぞれの手土産から、ふるさとの話、正月休みの旅行の話題へと広がることも。そして、ふるさとでの思い出を胸に、新しい一年が始まっていく。東京駅のグランスタは1日平均約43,000人が利用する。今日も東京駅からふるさとへ帰る人が、待っている誰かのために手土産を買っている。その少しの気配りがTOKYO GOOD。

帰京は職場へのお土産を携えて
手土産を持って、足取り軽くホームへ急ぐ。

データ

いつ始まったの? 東京駅の開業は1914年(大正3年)12月5日。
どこで体験することができるの? 東京駅を始め、上野駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅、池袋駅など主要ターミナル駅。
おすすめの時期や時間帯は? お盆や年末年始。
数字的データ 東京駅の新幹線利用客数:77,677人(1日平均/2015年)
グランスタ利用客:約43,000人(1日平均/2016年11月)
注意事項 深く考えると、なかなか決まらないのが帰省土産。駅の構内で購入するなら、乗車時間を忘れずに。

取材協力:株式会社鉄道会館 グランスタ