2017.05.23
実施報告:市民大学マナークリエーション講座
自由大学(4)「Tokyo Good Night Cruising」

5月17日、7:45PM。“NIGHT PEDAL CRUISING CREW” の先導によるTokyo Good Night Cruisingがはじまりました。極彩色のTokyo Nightを味わいながら、一路、表参道COMMUNE 2nd から芝公園まで。
陽も暮れた東京のそこここを走るうえで「スピードは必ず抑えること」とメンバーの森さんからアドバイス。夜というシチュエーションはやはり視界が狭められ、それは判断力を鈍らせているということ。歩行者やライド仲間、路上駐車との距離感の見誤り、路上の小さな落し物の見落としにつながることもあるようで、「スピードに比例して、その危険性は高まります」。
道中、ヘッドライトやテールランプについてもふれ、常時点灯が正解であり、点滅はグレーなのだそうです。これも多くの乗り手が知り得ていない知識であり、夜ならではの“学び”。さらに参加した愛好家たちも「タクシーに乗車しようと車道にぱっと現れる歩行者、歩道側へ唐突に寄ってくるタクシーに何度も驚いた」「濃い色のものはどれも夜と同化しやすく、気づくのが遅れてしまう」など、夜ならではの“気づき”もそれぞれにあったようです。
芝公園、9:00PM。Night Cruisingは無事に終了。
夜空のもと、意見の落とし込みも行われました――。
9:25PM。第4回目となるTokyo Good Manners Project(TGMP)と自由大学のコラボレーション企画『Tokyo Good Ride』は東京タワーを望んで解散となりました。

Tokyo Good Night Cruising風景
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NIGHT PEDAL CRUISING CREWのタローさんに安全性を高めるGood Itemを紹介していただきました。
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ランニング用のリフレクターをライド中に転用。いちばん左側を走ることが多いので右足にセット。

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左:リフレクターのアクセサリー。ザックなどにつけて安全面の助けに。
右:テールランプ。LED、超薄型、デザインもさまざま。もちろん常時点灯が◎。シートポストに巻かれたリフレクターはスナップバンドタイプ。反射板としての機能以外にも、ボトムスがチェーンに巻き込まれないように裾を絞って守る役目も担うそうです。

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御守り。オレンジの輪切り?? ではなく車輪。じつはこれ、自転車並びに2輪車用の交通安全御守り。

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今宵のTokyo Good Night Cruisingでトップを走ってくれたタローさん。
第2回目の『Tokyo Good Ride』の際、愛車につけた鈴の音が歩行者との譲り合いをうむと話してくれました。ほかにもメリットがあるとか?!
タローさん:グループライドのとき、先導する仲間にとって鈴の音はすぐ後ろを走っているというサインになっているようで、安心感にもつながっているようです。つまり私を確認するために振り向かせなくていい。走行中に振り向くことは前方への注意力を欠いてしまうこと。その一瞬の隙が事故につながってしまうので、グループライドのときは役に立っています。

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Cycling Embassy of Japan 宮田浩介さんのコメント(談):日本は自転車のインフラ整備がまだまだ未熟です。その環境下で、しかも乗り手のある一定のスキルや能力に委ねられると、自転車に乗ること自体、ハードルが高くなってしまう。子どもからお年寄りまで誰もが気兼ねなく手軽に自転車を乗る、これが日本の良き自転車文化です。スキルや能力よりもこの平等さがまず大事だと考えます。そして交通参加者としての主張をしっかり持つこと。それがやがてはルールやマナーにもつながっていくのではないでしょうか。

リンク:
自由大学「TOKYO GOOD RIDE」(参加受付)

過去の自由大学マナークリエーション講座
第1回 「表参道~青山エリアの自転車マナーをつくろう自転車好きウェルカムイベント」
第2回 「気づかない落とし穴。知識共有もマナーのひとつ」
第3回 「雨の日は無理して乗らない。そんな日は編集会議」