Tokyo
004

ひろえば街が好きになる運動

1回のクリーン活動で2.29トンのゴミを回収

住む街を愛する方法はいくつかあるが、クリーン活動に参加して街をきれいにすることもそのひとつ。「ひろう」ことを通じて「すてない」気持ちを育てるJTの「ひろえば街が好きになる運動」は2004年にスタートし、現在も全国各地で活動を続けている。この活動はこれまで1,828回実施し、参加人数は延べ1,677,179人、集めたゴミの総重量は837.3トンにも上る。東京都内の実施で、参加人数が最多だったのは2004年「江東区民まつり」の4,580人、ゴミの量は2.29トン。各自治体の清掃車(2トン車)がおよそ1.8トンのゴミを回収するから、1度の開催で清掃車から溢れ出る量のゴミを集めたことになる。

1回のクリーン活動で2.29トンのゴミを回収
参加受付は緑のテントが目印。終わった後もゴミはこちらで回収。

「ひろう」ことで「すてない」気持ちを育てたい

この活動の前身は1974年に始まった「スモーキンクリーンキャンペーン」。「たばこの投げ捨て防止」「まわりの迷惑への配慮(吸われない人への思いやり)」「火災予防」をテーマにマナー向上のPR活動、携帯灰皿の配布、JT社員やたばこ販売組合による街頭の清掃活動を実施していたが、環境美化やエコの重要性が増す中で「もっとマナーを良くするためにできること」を考えて生まれたのが、誰でも参加できる「ひろえば街が好きになる運動」(通称:ひろ街)だ。

「ひろう」ことで「すてない」気持ちを育てたい
自治体のルールに従って分別して終了。

小さなアクションで広がるグッドマナーの輪

ではこの運動に参加するには? その方法はいたって簡単。ひろ街のウェブサイトで開催日を確認し、緑のテントを目指して会場へ。受付を済ませビニール袋やトングなどの清掃アイテムを受け取り準備OK。ゴミを探すときには「割れ窓理論」を参考に。すでにゴミが散乱している場所には、心理的なハードルが下がってポイ捨てしてしまう傾向があるのだ。きれいになったら、テントに戻って集めたゴミを分別して終了。過去には、自治体、学校、各催事の実行委員会、協働団体、一般のボランティアのほか、アルピニストの野口健さん、タレントの哀川翔さん、つるの剛士さん、杉浦太陽さん、ミュージシャンの小宮山雄飛さんなどの著名人も参加している。参加者した人からは「楽しい」「これからは捨てない」という感想も。街をきれいにするのは、捨てない気遣い。ゴミを拾う小さなアクションで、グッドマナーの輪が広がっていく。

小さなアクションで広がるグッドマナーの輪
集めたゴミを持ってテントへ戻ろう。
アルピニスト・野口健さん

データ

いつ始まったの? 2004年 福岡県・博多どんたくでの開催から。
どこで体験できるの? 全国各地で開催中。スケジュールはひろ街のウェブサイトをチェック。
おすすめの時期や時間帯は? イベント開催時に合わせて行われることも多いため、イベントを楽しみながら活動に参加できる。
数字的データ
(2016年10月末現在)
参加総数:1,677,179人
ゴミ総重量:837.3トン
実施回数:1,828回
過去最多参加者:8,003人(2004年7〜8月「オーサカキング」開催時)
過去最多ゴミ重量:4.04トン(2005年11月「佐賀バルーンフェスタ」開催時)
注意事項 下を向いてゴミを探していたら、いつのまにか迷子になっていたことがないように、たまには景色やイベントを楽しもう。