2017.07.31
実施報告:市民大学マナークリエーション講座
日本橋街大學(6)「ロールプレイングと掛け合いで会話力をブラッシュアップ」

7月20日、日本橋街大學とTokyo Good Manners Project(TGMP)は『英語でレッスン! 外国人に教える和食の基本』の第2回目(全3回)を開催しました。
ウォーミングアップは矢継ぎ早のおさらい。秋山亜裕子(Buddha Bellies Cooking School Tokyo代表)先生に倣いながら、受講生たちは前回吸収したフレーズの余韻とともに本講座に臨みました。
今回のお題はお寿司の歴史と種類。その内容に合わせた豊富なフレーズを、受講生たちは台詞を覚えるように何度も音読し、会話力を磨くために貪欲に質問したり。また先生役、生徒役のふたり一組にわかれたロールプレイングのほか、秋山先生との掛け合いも。実用かつ実践的な講義展開に手ごたえを感じ、意欲を高めていく様子は、まさにお互いの熱意と真剣さそのもの。
たっぷりと英語を浴びたあとは、「訪日外国人は日本に何を求めてきているのか?」という四方山話クイズ。受講生たちは思いつく限りのモノ、コトをしたため、それをもとに秋山先生は訪日外国人の好む日本での過ごし方などを解説しました。訪日外国人の興味、関心も会話の幅を広げるための大切な素材。インバウンド傾向の理解を深め、話題も豊富になれば、英語によるおもてなしはもっと楽しくなる――秋山先生のそんな思いもあるようです。

【講義風景】
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ロールプレイング中も積極的に質問をくり返す受講生たち。

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伝え方のコツをアドバイスする秋山先生。

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英語による掛け合いのなかで秋山先生の仕掛けたアドリブにしっかりアドリブで返した受講生。 笑いと拍手で講義はますます賑やかに。
調理方法や器具、素材を説明する際は、「スマートフォンや料理本の動画、画像を多用することで相手の理解もより具体的になる」と秋山先生。

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海外生活も豊富な山田佳子さん。
本講義を受講して気づいたことをお聞きしました。
「海外の方には良かれと思ってなんでも細かく説明してしまう傾向がありました。でももっとフランクに、よりシンプルな表現でいいのだとこの講義で教わり、それからは相手との会話もスムーズになり、より楽しくなりました。知識の羅列ではなく、会話を楽しむこと。これもマナーかなと思います。また和食以外にも、江戸切子なども調べるようになりました。この講義をきっかけに、海外の方に伝えたい日本文化をあらためて学んでいる、発見している、そんな実感もあります」。

リンク: 日本橋街大學

過去の日本橋街大學マナークリエーション講座
第1回 「粋マナー、粋な笑い、知的好奇心」
第2回 「伝統文化は遺産ではなく、日常生活で活かしていくもの」
第3回 「江戸情緒溢れる町並み佐原散策 ~神職に学ぶ参拝作法と古民家ランチ~」
第4回 「串打ち3年、割き8年、焼きは一生、好奇心も一生、笑いも一生」
第5回 「英語によるおもてなしをめざして。」